米議事堂襲撃、重罪で有罪の被告に初の刑言い渡し 禁錮8カ月と求刑下回る
(CNN) 米ワシントンの連邦地裁は19日、今年1月6日の米連邦議会議事堂の襲撃事件で上院議場に侵入した男に禁錮8カ月の刑を言い渡した。同事件で重罪で有罪となった被告に刑を言い渡したのは初めて。
本裁判は同罪で訴追された他の数百人の暴徒の裁判に影響を与える可能性があり、注目を集めていた。
フロリダ州在住のポール・ホジキンス被告(38)は先月、選挙人投票の集計遅延の支援など、議会手続きを妨害した罪で有罪を認めていた。被告はトランプ前大統領のシャツを着用し、トランプ氏を応援する旗を持って、上院議場に約15分間とどまった。
検察の求刑は1年半だったが、それを大幅に下回る刑期となった。19日の公判で、検察側は将来の政治的暴力の抑止や、1月6日の事件に続く「2度目の行動を考えている可能性のある人々」に対する強い警告の点から、1年半の刑期が必要だと主張していた。
ランドルフ・モス判事は、被告が民主主義に対する重罪を犯したものの、「特に早期に」罪を認めたこと、暴力行為に加担しなかったこと、真摯(しんし)に謝罪したことは酌量に値すると指摘した。