トランプ氏、大統領機まねた専用機の彩色に言及 退任後
ワシントン(CNN) 米国のトランプ前大統領が退任後、自らの専用機にエアフォースワン(大統領専用機)と同様の彩色を施す計画を口外していたことがこのほどわかった。
バイデン政権の発足から数カ月のホワイトハウスの内幕などを描いたワシントン・ポスト紙のボブ・ウッドワード記者ら2人の新著「ペリル(危険)」が伝えた。CNNはこの書物のコピーを入手した。
新著によると、トランプ氏はこの彩色計画を一緒にゴルフをした友人や政治献金の寄贈者に漏らしていた。バイデン氏を愚弄(ぐろう)するためとし、赤、白、青の3色使った模様替えが検討されていた大統領専用機と同じ姿にすることを考えていると述べていた。
エアフォースワンの機体の色などの一新はトランプ氏の在任時に提案されていた。同氏は赤、白、青の3色を用いた構成について「私のブランド物」と誇り、自家用機について「企業の専用機のようなものにはしない」と主張したという。
新著はまた、就任後のバイデン氏や側近らがトランプ氏の名前への言及を嫌う雰囲気も醸し出されていたとも伝えた。側近らは再三、この名前を口にしないようお互いに戒め合ってもいたという。
バイデン氏がホワイトハウス内である夜、壁づたいに巨大なスクリーンがかかっている部屋を見つけた場面も伝えた。このスクリーンは、トランプ氏が有名なゴルフコースで仮想上のプレーを楽しむために使っていたものだった。
新著によると、バイデン氏はトランプ氏のことを「何という大馬鹿者」とけなしたこともあるという。