遊園地の乗り物で6歳児死亡、シートベルトの問題で座席から投げ出され 米コロラド州
(CNN) 米コロラド州の遊園地で乗り物に乗車した6歳の女の子が死亡した事故について、同州の労働雇用局は、女の子のシートベルトが締まっていなかったことが原因だったとする調査報告書を公表した。
同州ガーフィールド郡検視局によると、女の子は今月5日、家族でこの遊園地を訪れ、フリーフォール感覚を体験できる6人乗りの「ホーンテッド・マインドロップ」に乗車。これは「地中の坑道を110フィート(約33メートル)落下する」という乗り物だった。
報告書によれば、座席には乗客1人につき2つのシートベルトが付いていたが、女の子が乗車した際に両方のシートベルトの上に座っていたことを、係員が気づいていなかった。
シートベルトの問題については制御システムが作動して係員に警告が出され、発車できないようにしていた。しかし係員が2人とも適切な訓練を受けていなかったことから、シートベルトの対応を誤ったまま発車させたとされる。
座席に固定されていなかった女の子は、座席から投げ出されて坑道の底に転落し、死亡した。
係員のうち1人は7月9日に採用され、訓練を受けたのは8月5日だった。もう1人は8月21日に採用されて翌日訓練を受けていた。
事故が起きた乗り物は、当局が運行再開の許可を出し、同園が新規の点検証明書を受け取るまで運行を中止する。
同遊園地の創設者、スティーブ・バックリー氏はCNNに寄せた声明で、州当局および「独立系の安全対策専門家」と緊密に連携して、事故について検証すると表明した。
女の子の遺族は弁護士を通じ、過去に同園で同じような事故を目撃した人がいれば名乗り出てほしいと呼びかけている。