新型コロナウイルス感染件数、全国的に減少傾向 米
(CNN) 米国の新型コロナウイルスの新規感染件数や入院件数が全国的に減少傾向にあり、収束に向けてわずかながら明るい兆しが見えてきた。
米国立アレルギー感染症研究所のアンソニー・ファウチ所長は10日、「朗報だ」と述べ、減少傾向が続くことを期待するとした。
ファウチ所長はまた、勝利宣言するには多くの点で時期尚早であることに注意しなければならず、依然として約6800万人がワクチンを接種できるがしていないとも付け加えた。
ジョンズ・ホプキンス大学によれば、全米50州のうち45州で新型コロナウイルスの新規感染件数がこの1週間では前週比で減少したか横ばいだった。
モンタナ、コロラド、ミネソタ、ミシガン、ペンシルベニアの5州が前週比で少なくとも10%新規感染件数が増加した。
ミシガン州の救急外来(ER)で働くロブ・デービッドソン氏は、病院は患者であふれていると語った。
米疾病対策センター(CDC)の9日のデータによれば、ミシガン州でワクチン接種を終えた住民の割合は約52%で、全米平均の56.4%を下回っている。
ファウチ所長は、1日あたりの感染件数が10万件を下回り正しい方向へ向かっているとしながらも、約9万5000件の新規感染が報告されていることから「依然として高すぎる」水準との見方を示した。1万件を十分下回る水準やさらに低い水準が望ましいとも言及した。
ジョンズ・ホプキンス大学の過去1週間のデータによれば、新型コロナウイルスによって死亡する人の数はここ数週間減少しており、死者数は1日あたり平均で1600人超となっている。