プエルトリコ、ワクチン接種率が「米国内最高」に
ワクチン接種の回数でも高い水準を見せており、10万人あたりの接種数は15万4563回となっている。CDCによれば、22日時点で490万回の接種が行われた。
一方、米本土では、バーモント州が人口の70.8%がワクチン接種を終えて接種率をリード。さらに、コネティカット州の同70.2%、メーン州の同70%が続く。22日時点で米国全体でみたワクチン接種完了の割合は57%あまりとなっている。
ブラウン大学公衆衛生大学院のアシシュ・ジャー博士はプエルトリコの接種率の高さに触れて、「私に言えるのは、プエルトリコではおおよそ、ワクチン接種と政治を結びつけないことによってこれを実現した」と指摘。本土の政界に目を向けることなく、すべての党派が積極的にワクチン接種を支持し、ほとんどの場合、政治的自認とワクチン接種が混合することはなかったと述べた。
ジャー博士は、プエルトリコについて米本土より貧しいだけでなく、21州よりも人口が多いと指摘した。博士によれば、プエルトリコはバーモント州の約5倍の人口を抱える。国勢調査局によれば、2018年のプエルトリコの貧困率は約43%で、米全体の13%を上回っている。