客室乗務員、乗客に暴行され顔面骨折 米アメリカン航空便が行先変更
(CNN) 米ニューヨーク市からカリフォルニア州サンタアナに向かっていたアメリカン航空便の機内で乗客が客室乗務員に暴行する事件があり、同便はコロラド州デンバーに行先を変更した。
アメリカン航空によると、事件は27日夜、ニューヨークのJFK空港を出発した976便の機内で発生。同便は行き先を変更してデンバーに着陸し、警察が問題の乗客を排除して身柄を確保した。
関係者によると、乗客は女性客室乗務員に対して一方的に暴行を加え、顔面を2度殴って鼻を骨折させたという。
アメリカン航空のダグ・パーカー最高経営責任者(CEO)はSNSに投稿した動画声明の中で、今回の事件を「我々がこれまで遭遇した中で最悪級の暴力行為」と位置付け、以後、この乗客の搭乗は禁止すると断言。「それだけでは不十分だ」「この男が可能な限り最大限の罪に問われるよう、あらゆる手を尽くす」とした。
米連邦捜査局(FBI)はこの事件について捜査していると述べ、まだ逮捕者は出ていないと説明している。
米連邦航空局(FAA)も28日、事件について調査すると表明した。
アメリカン航空の広報は、当局の捜査に協力すると述べ、「我々は機内で起きたことに対して強い憤りを感じている」と話した。
FAAは今年、機内でルールに従わない乗客を一切容認しない方針を発表。直近の統計によると、今年に入ってこれまでに報告された乗客の問題行動の件数は4941件に上っている。