6人死亡の連続殺人に関与の疑い、FBIが容疑者逮捕 米ミズーリ州
(CNN) 米連邦捜査局(FBI)は8日、ミズーリ州で起きた殺人事件の容疑者として、25歳の男を逮捕したと発表した。同州やカンザス州で6人が殺害され、2人が負傷した連続殺人事件にかかわった疑いがあるとみて捜査を続けている。
FBIの発表によると、ペレス・リード容疑者(25)は、5日にミズーリ州インディペンデンスで列車を降りたところで逮捕された。
逮捕時は同州セントルイスとカンザスシティー間の切符を持ち、40口径の半自動ピストルを所持していた。
リード容疑者が所持していたピストルの口径は、9月にミズーリ州カンザスシティーとセントルイス郡で起きた未解決の銃撃事件現場で見つかった薬莢(やっきょう)と一致した。この事件では、同じ40口径の銃で少なくとも6人が銃撃され、4人が死亡、2人が負傷していた。
CNNはリード容疑者の弁護士にコメントを求めている。ミズーリ州の連邦裁判所に提出された宣誓供述書によると、リード容疑者は5日、取り調べに応じることには同意したが、人に危害を加えたことはないと主張した。
被害者は9月中旬から10月下旬にかけて銃撃された。
FBIによれば、リード容疑者はセントルイス在住で、カンザス州側のカンザスシティーにも出かけていた。カンザスシティーではほかにも2人が射殺される事件が起きており、FBIによれば、殺害された状況はセントルイス地域で起きた銃撃事件と一致しているという。
宣誓供述書によれば、最後の被害者が住む集合住宅の警備員が、リード容疑者の運転免許証の写真を捜査当局に提供した。免許証はこの建物に入館する際に使われていた。この建物の防犯カメラには、額に三日月のタトゥーがある黒人男性が映っており、これがリード容疑者の顔写真のタトゥーと一致した。
セントルイス郡検察によると、同郡でリード容疑者は2件の殺人事件などにかかわった罪に問われている。
宣誓供述書によれば、同容疑者は犯罪目的で州を越えて銃を持ち歩いたとして連邦法違反で訴追された。
セントルイス市とカンザスシティーで起きた事件については捜査が続けられているが、リード容疑者の訴追には至っていない。