ハリス副大統領の広報部長が退任へ
ハリス副大統領は昨年の大統領選撤退後メッセージの発信に課題を抱え、ホワイトハウスからの発信を公衆の場で下手に扱う場面も見られる。民主党のジョー・マンチン上院議員からは同氏の地元州のテレビ局で新型コロナ対策法案にコメントをしたことで怒りを買ったほか、米・メキシコ国境を訪問しない理由を問う質問への回答にも批判が集まった。
副大統領チームの多くの人々が、ハリス氏に適切な準備や位置が与えられておらず、同氏が脇に追いやられていると語る。副大統領自身も自分が政治的にできることに制約を感じていると側近に打ち明けている。
ハリス氏の周辺は、将来の政治的な野心をほのめかすことにさえ注意を払っている。バイデン大統領のチームは、特に副大統領からの不忠の姿勢を示す兆候について、非常に敏感になっている。
ホワイトハウスはCNNの報道を受けて今週初め、ハリス氏を大統領の「重要なパートナー」と呼んで擁護。サキ報道官は「大統領が副大統領を選んだ」と強調した。
ハリス氏も18日朝、米ABCテレビの番組で、職務や大統領との関係に関する懸念は当たらないとの姿勢を示した。自分が適切に扱われていないと感じるかとの質問には「そんなことはない」と笑って返した。