米公文書館が司法省に捜査要請、トランプ氏の文書取り扱い巡り
(CNN) 米国立公文書館が司法省に対し、トランプ前大統領によるホワイトハウス文書の取り扱いに関する捜査の実施を要請していることが分かった。事情に詳しい情報筋が明らかにした。
情報筋によると、公文書館はトランプ氏が大統領記録法に違反していなかったか調査を求めている。同法では、歴代大統領が作成した記録はすべて政権終了時に公文書館に提出するよう定めている。
司法省に付託される案件の大半は正式捜査されずに終わるため、司法省が正式に捜査を行うかどうかは不明。司法省はコメントを控えた。
捜査要請については米紙ワシントン・ポストが最初に報じた。
公文書館は9日の声明で、「潜在的なあるいは進行中の捜査についてはコメントしない」と述べた。
この問題をめぐっては、公文書館がトランプ氏の別荘「マール・ア・ラーゴ」にあった文書の箱15個を回収したこと、公文書館に送られた他の文書は破られており、つなぎ合わせる必要があったことが判明している。
事情に詳しい情報筋は先日CNNに対し、「マール・ア・ラーゴ」に持ち出されたとみられる文書の箱について尋ねるため、公文書館のスターン法務顧問が昨秋トランプ氏のチームに連絡を取ったことを明かした。
また公文書館は先月の声明で、昨年1月6日の議会議事堂襲撃事件を調査する下院特別委員会に提出された文書の一部は破られており、公文書館の職員がテープでつなぎ合わせる必要があったと明らかにしていた。