米各地でデモ、「中絶合憲」覆す判断受け アリゾナ州では催涙ガス使用
(CNN) 米連邦最高裁が24日、人工妊娠中絶を受ける憲法上の権利は認められないとして「ロー対ウェイド判決」を覆す判断を下したことを受け、首都ワシントンや米国の他の都市では抗議者と支持者双方のデモが行われた。
CNNの調査によると、週末にかけて全米の少なくとも70都市で同様のデモが計画されている。デモを組織している団体には「プランド・ペアレントフッド(家族計画連盟)」や「ウィメンズマーチ」などが含まれる。
アリゾナ州では24日遅く、州議会議事堂前で判決に抗議する群衆を解散させるため、法執行当局が催涙ガスを使用した。
アリゾナ州公安当局の報道官はCNNに対し、「デモ隊が州上院の建物のガラス扉を繰り返したたいた後、州警察が催涙ガスを使用した」と明らかにした。
首都ワシントンの連邦最高裁前では24日、「干渉するな」「私の体、私の選択」とのスローガンを唱えながらデモ隊を率いる人の姿が見られた。
女性の1人はCNN提携局WJLAの取材に、今回の判断は言語道断だとコメント。「中絶禁止は認められない」「母親になることを強制してはならない」と訴えた。