ベビーカー押していた女性を射殺、容疑者の男逮捕 米NY市
(CNN) 米ニューヨーク市マンハッタンのアッパーイーストサイドで先月29日、生後3カ月の赤ちゃんを乗せたベビーカーを押して歩いていた女性(20)が射殺された事件で、当局は1日夕、容疑者の男を逮捕・訴追したと明らかにした。
警察の声明によると、アイザック・アルグロ容疑者(22)は殺人および武器の違法所持の疑いで訴追された。
警察はCNNの取材に対し、アルグロ容疑者が弁護士を要求したことを明らかにした。ただ、CNNは現時点で弁護士の名前を把握していない。
アルグロ容疑者は先月29日夜、東95丁目とレキシントン通りの交差点付近で被害女性に近づいて頭部を1回撃ち、徒歩で逃走した。女性の子どもとみられる生後3カ月の赤ちゃんにけがはなかった。
ニューヨークのアダムス市長は逮捕後の声明で、被害女性の遺族のために正義を実現すると表明した。
当局は被害者と容疑者が互いに面識があったとみており、家庭内事件に当たるとの見方を示している。アダムス氏は先日の記者会見で、被害者は狙われたと指摘していた。
今回の事件はニューヨーク市が銃暴力対策を進める中で発生した。米国ではニューヨーク州北部のスーパーやテキサス州の小学校などで起きた銃撃事件が大きく報道されており、今回の事件で銃問題をめぐる議論が再燃した形だ。バイデン大統領は先月後半、数十年ぶりとなる本格的な連邦レベルの銃規制法に署名していた。