独立記念日のコンサート会場で警官2人が撃たれ負傷 米フィラデルフィア
(CNN) 米ペンシルベニア州フィラデルフィアの警察によると、4日の独立記念日に開催されたコンサートの会場で警官2人が銃で撃たれ、負傷した。
警察責任者の発表によると、州ハイウェーパトロール隊の隊員(36)が頭にすり傷を負い、地元の郡保安局員(44)が肩に銃弾を受けた。
2人は大通りで開かれた独立記念日のコンサートの警備を担当していた。花火が打ち上げられる直前の午後9時47分ごろに撃たれた。2人ともその前に銃声は聞いていなかったという。
同責任者は、祝砲の流れ弾が当たったのか、意図的な銃撃だったのかは不明だと述べた。
2人は病院で手当てを受け、すでに帰宅した。
SNSに投稿された現場の動画には、大勢の人々が大通りを走る姿と、パトカーや救急車のランプが映っている。
今のところ拘束された容疑者はいない。警察は複数の手がかりを追い、市民らに情報や動画の提供を呼び掛けている。
フィラデルフィアのケニー市長は、コンサート日和ののどかな日が一変したと述べ、「私たちが住む米国には(武器保有権を認める)憲法修正第2条があり、連邦最高裁はだれもがどこへでも銃を持ち歩いていいと言っている。私たちはその中で生きていくしかない」と語った。
さらに「私に銃を規制する力があればそうしたいが、連邦議会がそうはさせてくれない」「この国は銃の国だ」と訴えた。