トランプ氏、24年大統領選への出馬表明は時間の問題 インタビューで明言
(CNN) 米国のトランプ前大統領は2024年の大統領選への出馬について、現時点で表明するタイミングを検討している最中だと明らかにした。おそらく出馬の計画に関してこれまで発した中で最も強力なシグナルとみられる。出馬表明自体を行うかどうかを検討する段階はすでに過ぎ去ったということのようだ。
米誌ニューヨーク・マガジンの14日付の最新インタビューでトランプ氏は、「私にとっての大きな決断は、(出馬表明に)踏み切るのがそれよりも前なのか後なのかということだろう」と語った。11月の米中間選挙を念頭に置いた発言とみられる。
これより前には、出馬を計画しているのかという問いに対して「その決定はすでにしている」と確認していた。
こうした最新のコメントは、CNNが以前報じた内容を裏付けるものだ。トランプ氏周辺の舞台裏を探ったこれらの報道では、本人及び側近らがどのタイミングで大統領選の予備選に名乗りを上げるべきかをじっくり検討していると伝えていた。そこには出馬表明の影響を最大限に高め、共和党内のライバルの戦意を喪失させる狙いがあるとみられる。
「私が出馬すれば、多くの人間は出馬を見送ると思う。なぜなら各種の世論調査を見る限り、そうした人々は名前すら挙がっていないのが現状だ」(トランプ氏)
対抗馬となりうる人物の1人がフロリダ州のデサンティス知事だ。草の根の保守派の間で登場してきたヒーロー的存在で、予備選出馬を排除しておらず、ホワイトハウスを狙う可能性を強く示唆してきた。トランプ氏はこれまで顧問らに、デサンティス氏は容易に倒せると語っている。
トランプ氏の周囲では、中間選挙前に出馬を発表すると選挙中の共和党候補に逆風になるのではないかという点で顧問の意見が割れている。優勢でない候補者が現在の経済問題に有権者の関心を向けたい中で、トランプ氏の政治的話題が再び席巻してしまうのではないかとの懸念だ。
一方でCNNは側近らについて、トランプ氏の再出馬を確実視してはいるものの本人が表明の時期をなかなか決断しないことに対して業を煮やす顧問も中にはいると報じている。
トランプ氏に近いある人物は、同氏が今月出馬表明を行わなければ、他の日程で最も可能性が高いのは9月5日のレーバーデー(労働者の日)前後に当たるという。