米オハイオ州女児暴行、男を起訴 中絶禁止で他州に行かざるを得ず
(CNN) 米オハイオ州で女児が性的暴行を受け妊娠した事件で、大陪審は21日、容疑者の男を起訴した。法廷文書から明らかになった。連邦最高裁が人工妊娠中絶の権利を認めた「ロー対ウェイド判決」を覆した影響で、女児はオハイオ州では手術を受けられず、インディアナ州まで行かなくてはならなかった。
オハイオ州フランクリン郡の大陪審の起訴状によると、ガーソン・フエンテス被告(27)は2件の性的暴行罪に問われている。CNNは先ごろ、女児が中絶を求めたときは10歳だったと報じていた。起訴状によると、レイプは9歳のときに起きたとされる。
警察によると、フエンテス被告は調べに対し女児を少なくとも2回レイプしたことを認め、今月12日に逮捕された。宣誓供述書によると、女児は逮捕の6日前にフエンテス被告が暴行犯だと証言していた。
連邦最高裁が「ロー対ウェイド判決」を覆したことを受け、オハイオ州では妊娠6週以降の中絶が違法になった。女児が中絶を受けるためにインディアナ州に行かねばならなかったことが明らかになり、この事件に世界的な注目が集まっていた。
起訴状によると、レイプは今年1月1日から5月12日の間に発生した。
地元の児童サービス局を通じて母親から問い合わせがあり、当局は6月下旬に女児の妊娠について把握。地元警察は6月22日に通報を受け、同日に捜査を開始した。
警察によると、女児が中絶手術を受けたのは6月30日。インディアナ州インディアナポリスを拠点にする医師は今月CNNに対し、オハイオ州の児童虐待専門医から連絡を受け、インディアナ州で10歳の女児が中絶を受けるのを手伝ったと明らかにしていた。女児は妊娠6週と3日だったという。