トランプ氏とその同調者は「過激主義を象徴、国家の基盤脅かす」 バイデン氏が警告
1日の演説から明確に分かるのは、トランプ前大統領のもたらした分断と混沌(こんとん)を振り払おうとするバイデン氏の取り組みが自身の想像以上に困難なものとなっている実態だ。トランプ氏は依然としてメディアに大きく取り上げられている。フロリダ州の自宅を連邦捜査局(FBI)に捜索されてからの過去数週間は特にそうだ。
ホワイトハウスの当局者は演説に先駆け、バイデン氏が民主主義の脅威に警鐘を鳴らす際には共和党議員全体ではなく、トランプ氏の後に自ら従う人々について語ることになると強調していた。バイデン政権はこうした人々を「МAGA共和党議員」とみなしている。
共和党全国委員会のロナ・マクダニエル委員長は演説前に声明を出し、バイデン氏こそが国民を分断していると批判。「ジョー・バイデンこそ分断者の最たるものであり、民主党の現状を象徴する存在だ。軋轢(あつれき)と嫌悪、敵対心を国の半分の人々に向けている」との見解を示した。