新型コロナのパンデミックは「終わった」 バイデン米大統領
(CNN) 米国のジョー・バイデン大統領は18日、米CBSテレビの番組で、新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的大流行)は「終わった」との認識を示した。
バイデン大統領は、「パンデミックは終わった。我々はまだ新型コロナウイルスの問題を抱えている。やるべきことはたくさんある」と強調した。
米政府は今も新型コロナウイルスを公衆衛生上の緊急事態と位置付けており、世界保健機関(WHO)の「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」宣言も解除されていない。
新型コロナウイルスについてはWHOのテドロス・アダノム事務局長も14日の記者会見で、パンデミックの終結が「視野に入った」と述べていた。
米疾病対策センター(CDC)は8月、コロナ対策のガイドラインを改訂し、隔離やソーシャル・ディスタンシング(他人との距離の確保)といった対策から離れて、重症化を防ぐ対策に重点を置くよう促していた。
米ジョンズ・ホプキンス大学の集計によると、米国で過去2週間に報告された新規の症例数は1日あたり約6万5000例。ほぼ全州で症例数が減少している。死者は全米で1日あたりおよそ400人で推移している。
CDCが先週発表した調査結果によると、新型コロナで入院した患者が死亡するリスクは、オミクロン変異株の流行が始まって以来、最も低くなった。専門家は死亡リスクが改善した要因として、ワクチンや過去の感染によって免疫を持つ人が増えたことや、治療法が進歩したこと、重症化しにくいオミクロン系統株の特性などを挙げている。