米議会襲撃調査する特別委、トランプ氏に召喚状
(CNN) 昨年1月6日に発生した米連邦議会議事堂襲撃事件を調査する下院の特別委員会は13日、トランプ前大統領に証言を命じる召喚状を出すことを全会一致で決定した。
注目を集めた公聴会での採決の結果を受け、特別委員会はトランプ氏との直接対決の実現に動く見通し。トランプ氏は召喚状に従わないと予想されるが、こうした動きにより特別委の取り組みの記録が残り、トランプ氏から直接情報を得たいとするその意向も明らかになる。
採決は13日の公聴会の最後に実施された。公聴会で特別委は、中間選挙を控えた米国民に対して、トランプ氏が2020年の大統領選の結果についてうそをつき、自身の支持者からなる暴力的な群衆をたきつけて議事堂を襲撃させた実態を明らかにした。
今後トランプ氏が召喚状を順守するかどうかを巡り、長い法廷闘争が繰り広げられるのは間違いないだろう。闘争は特別委自体よりも長く続く可能性がある。共和党は来月の中間選挙で下院での過半数を奪還した場合、民主党の運営する特別委を終了すると約束している。
トランプ氏は以前、特別委を「政界の悪党とごろつきからなる非特別委員会」と酷評。委員らについて「邪悪で腹黒く、愛国心がない」と語った。
また適正な法手続きや反対尋問のない「いかさま裁判」であり、出席する証人の中に真の共和党のメンバーは1人もいないとの不満も公言していた。