米上院選、ジョージア州の決選投票はどのように行われる?
ワシントン(CNN) 8日投開票の米上院選で、CNNの予測によると、ジョージア州では現職の民主党ラファエル・ウォーノック議員、対立候補の共和党ハーシェル・ウォーカー氏がいずれも当選に必要となる得票率50%に届かない見込みで、12月6日の決選投票に進むことになる。
これは何を意味するのか。決選投票とはどのような仕組みなのか。以下、解説する。
決選投票とは? その仕組みは?
決選投票とは、ある選挙でいずれの候補者も勝利に必要な基準に達しない場合に、勝利者を決めるために開かれる新たな選挙を指す。今回の場合、その基準とは得票率50%だった。
ジョージア州の決選投票の基準はそれより単純となり、単に得票数の多い候補が勝利者となる。
同州の選挙運営者トップ、ラフェンスパーガー州務長官によると、州内の各郡はすでに12月6日の選挙に向けて準備を始めている。有権者は今月10~28日にインターネットを通じて不在者投票を申し込むことができる。
期日前投票はすべての郡で11月28日までに始まる必要がある。一部の郡ではそれより早い26日や27日に始まると予想されている。
前回2021年の決選投票と違う部分もある。同年に成立したジョージア州法は、決選投票までの期間を9週間から4週間へと短縮した。これにより、まだ有権者登録をしていない人にとって、決選投票をするために必要な登録の期限は既に過ぎた状態となっている。
何がかかっている?
シンプルに言えば、多くのことがこの決選投票にかかっている。
開票が進むアリゾナ州やネバダ州の上院選の結果にもよるが、ジョージア州が前回上院選に続いて上院の多数党を決める可能性がある。
民主、共和両党の幹部はCNNの取材に、多額の選挙資金をつぎ込む意向を示した。上院の支配が決選投票にかかっているとの想定が高まってきている。