米民主党、下院トップにジェフリーズ氏選出 ペロシ氏の後任
(CNN) 米民主党は11月30日、来年からの下院院内総務にハキーム・ジェフリーズ氏を選出した。退任したナンシー・ペロシ氏の後を引き継ぐ。黒人として初めて、連邦議会での主要政党のトップに就くことになる。
同氏の選出は同日午前、民主党が連邦議会議事堂で非公式の会合を開いて決定した。
ジェフリーズ氏は52歳。現在の下院民主党トップ3より30歳以上若く、民主党指導部の世代交代を象徴する形となる。2019年からは民主党議員連盟の議長を務めている。
同氏の選出が有力視されるのに先駆けて、ペロシ氏並びに同じく党幹部のステニー・ホイヤー院内総務、ジム・クライバーン院内幹事が退任を発表していた。
ジェフリーズ氏に対抗馬はいなかった。院内幹事の後任にはキャサリン・クラーク氏が、党幹部ナンバー3の会派議長にはピーター・アギラー氏がそれぞれ選出された。
ニューヨーク・ブルックリン育ちのジェフリーズ氏はニューヨーク州立大学ビンガムトン校とジョージタウン大学、ニューヨーク大学のロースクールを卒業。06年にニューヨーク州議会議員に当選し、10年前からはニューヨーク州第8選挙区の連邦下院議員を務めている。
トランプ政権時代には超党派の刑事司法改革法案の通過や、トランプ氏弾劾(だんがい)に賛成する議論で重要な役割を担った。バイデン政権下では民主党の発信のとりまとめを引き続き担っている。