大学入学から71年、90歳で卒業 米イリノイ州の女性
孫の1人でNIUの卒業生でもあるジェンナ・ドゥーリーさんによると、デフォーさんはかつて教会の日曜学校で教師を務めたこともあり、「常に教えること、学ぶことが大好きだった」という。
昔はキャンパスに歩いて通ったが、今は入居先の高齢者ホームからパソコンで授業を受ける。長男がパソコンを立ち上げ、カメラを取り付け、メールの使い方を教えてくれた。
コロナ禍による面会制限も乗り越え、1学期に1科目ずつ、夏の間も休まず履修して、ついに教養学の学位を取得した。
時には投げ出したくなることもあったが、家族や友人、大学に助けられたと話す。同じような境遇の人に贈りたい言葉を訪ねると、「あきらめないで。大変な思いもするのは分かるけど、人生何事も浮き沈みがあるのだから」という答えが返ってきた。