34年前のパンナム機爆破事件、リビア人の男を米当局が拘束
ロンドン(CNN) 1988年12月に起きたパンナム航空機爆破事件に関与したとされるリビア人の男が、米当局に拘束された。米国と英スコットランドの当局が11日に発表した。
スコットランド検察がCNNに語ったところによると、米当局は2年前、パンナム機爆破に関与した罪でアブアギラ・マスウド容疑者を訴追した。
パンナム航空103便は英ロンドンから米ニューヨークへ向かう途中、スコットランドのロッカビー上空で爆破され、乗客乗員ら270人が死亡した。
米司法省は11日午前の声明で、同容疑者の拘束を確認した。同容疑者はパンナム航空103便の爆弾を製造した罪に問われ、コロンビア特別区の米連邦地裁に出廷する見通し。期日は現時点で明らかにされていない。
マスウド容疑者は2年前、別の事件に関連してリビアで拘束されていた。
英当局者は、米国で容疑者が拘束されたことは犠牲者の遺族に伝えたと述べ、「スコットランドの検察や警察は、英政府や米当局と連携してこの捜査を継続する」としている。
パンナム機爆破事件では別の男2人が爆弾を仕掛けた罪に問われ、このうち1人は2001年に禁錮27年を言い渡されたが、その後がんと診断されて釈放され、12年に死亡した。もう1人は無罪とされた。