アメリカン航空機内で乗務員に妨害行為、保護観察2年
(CNN) 米アメリカン航空機内で乗務員の業務を妨害し、緊急着陸の事態を招いたとして重罪に問われた女2人のうち1人が3日、2年間の保護観察を言い渡された。
リーザ・S・ロドリゲス被告はさらに、アメリカン航空側に賠償金9123ドル(約119万円)を支払うよう命じられた。罰金は支払い能力がないとして免除された。
また、保護観察官の指示の下で薬物乱用の治療を受けることを義務付けられ、薬物の検査にも同意した。
起訴状によると、同被告は2021年2月、もう1人の女とともにダラス発ロサンゼルス行きの便のファーストクラスに搭乗し、飛行中に乗務員を襲って業務を妨害した。この便は2人を降ろすため、アリゾナ州フェニックスへの緊急着陸を強いられた。
2人はそれぞれ別の乗客1人に暴行を加えた罪にも問われた。罪状認否では2人とも、乗務員に対する妨害行為の罪を認めた。
一方の女は昨年9月、禁錮4カ月とその後3年間の保護観察、賠償金9123ドルの支払いを命じられていた。司法省は被告が「粗暴で威圧的」な行動をとったと非難していた。
旅客機の乗客による問題行動は21年に5981件を記録。司法省は同年末、機内で起きた犯罪に対する訴追を優先的に進めると表明した。昨年は12月15日までの報告件数が2359件に落ち着いたものの、執行措置が取られたケースは21年の350件から553件に増えた。