米下院議長選、共和党マッカーシー氏を選出 15回目の投票で
(CNN) 異例の再投票が続いていた米下院議長選は15回目の投票が行われ、下院共和党トップのマッカーシー院内総務が選出された。
共和党はマッカーシー氏を擁立することでかねて合意していたが、党内の造反で就任への道は不透明になっていた。
膠着(こうちゃく)状況は数日間続き、14回目の投票ではマッカーシー氏が反対を続ける共和党のマット・ゲーツ議員に詰め寄る場面もあった。
9日まで下院を休会とする動議が否決された後、マッカーシー氏はついに選出に必要な票を確保した。
共和党は僅差(きんさ)で下院の過半数を押さえているが、議席数は共和党222に対し民主党212とわずかな差だ。このため、マッカーシー氏は多くの造反者を出せない状況にあった。
マッカーシー氏はカリフォルニア州選出の議員で、これまでは下院少数党の院内総務という立場だった。同氏はすでにバイデン大統領や現政権に対する複数の調査を行う考えを言明している。