銃撃犯阻止した「英雄」や警官の暴行で死亡した男性の遺族、一般教書演説に招待
(CNN) 米テネシー州で警官に暴行されて死亡したタイリー・ニコルズさん(29)の遺族と、カリフォルニア州で起きた銃乱射事件で容疑者から銃を奪い取った男性が、2月7日に行われるジョー・バイデン大統領の一般教書演説に招かれた。
ニコルズさんは今月7日、テネシー州メンフィスで警官から激しい暴行を受けて数日後に死亡。カリフォルニア州ロサンゼルス郊外で21日に起きた銃乱射事件では11人が命を落とした。こうした事件をきっかけに、銃規制や警察改革を求める声が改めて強まっている。
米連邦議会黒人幹部会(CBC)幹部、ビンセント・エバンズ氏の29日のツイートによると、同幹部会議長のスティーブン・ハースフォード下院議員(民主党)がニコルズさんの両親を同幹部会の招待客としてワシントンに招き、2人は招待を受け入れた。
ロサンゼルス郊外のダンススタジオで起きた銃乱射事件では、容疑者の男が銃撃しようとした別のダンススタジオで、ブランドン・トゥサイさん(26)が男から銃を奪い取った。トゥサイさんはジュディ・チュー下院議員(民主党)によって一般教書演説に招かれた。
チュー議員は、トゥサイさんの話を聞いて素晴らしいと思い、自身のゲストとしてトゥサイさんを招くことにしたと説明。しかしチュー議員がトゥサイさんと話をした1時間後、バイデン大統領がトゥサイさんに電話して、自らトゥサイさんを招く意向を伝えたという。
トゥサイさんは29日、アルハンブラ警察から表彰された。バイデン大統領は先週、トゥサイさんに電話をかけ、勇気ある行動に感謝すると伝えていた。