カリフォルニア州に異例の暴風雪警報 米北部で氷雪被害、南部は異常な熱波
(CNN) 米西部カリフォルニア州から東部ニューヨーク州にかけての北部一帯が暴風雪に見舞われ、23日も引き続き警戒が呼びかけられている。この地域では数日前から続く悪天候の影響で、道路の封鎖や停電が発生。一方、テキサス州やフロリダ州など南東部では、この季節としては異常な暖かさが続いている。
米北部の西部から東部にかけての一帯では23日午前、6000万人あまりを対象に暴風雪などの警報や注意報が出された。氷雪によって送電線の寸断や樹木の倒壊が相次ぎ、既にミシガン州を中心に約100万戸が停電に見舞われている。
所によっては2日間にわたって大雪が続いている。
ワイオミング州では大雪のために立ち往生する車が相次ぎ、22日夕、複数の郡で捜索救助活動が行われた。
歩道の除雪を行う人々=23日、米ミネソタ州ミネアポリス/Alex Kormann/Star Tribune/Getty Images
ミネソタ州では22日、160件を超す衝突事故が報告されている。
21日から雪や雨が続くウィスコンシン州では、トニー・エバーズ知事が22日、州全域にエネルギー非常事態を宣言した。
A cold winter storm will affect much of California through the end of the week. Heavy rain, snow, wind, and cold temperatures are likely. Please see our latest Key Messages for more information. pic.twitter.com/9hJkdyvazI
— NWS Weather Prediction Center (@NWSWPC) February 22, 2023
交通機関の混乱は23日も続く見通し。米国立気象局(NWS)によると、西部から北中部、五大湖にかけての一帯では23日、大雪や強風が予想される。この影響で交通機関やインフラ、家畜、レクリエーションなどに大きな混乱や被害が出ると予想している。
カリフォルニア州のロサンゼルス郡とベンチュラ郡には24日朝から25日午後にかけ、極めて異例の暴風雪警報が発令されると予想されている。NWSロサンゼルス支部がこの地域に暴風雪警報を出すのは1989年以来となる。