カリフォルニア州に異例の暴風雪警報 米北部で氷雪被害、南部は異常な熱波
カリフォルニア大学の専門家は「同州の主要都市で雪が降る可能性は非常に低いものの、近郊では雪が降るだろう」と予想する。同州のNWSサンディエゴ支部は、現地時間の24日午前4時から25日午後4時まで、サンバーナディーノ郡の山間部に暴風雪警報を出した。NWSによると、サンディエゴ支部が暴風雪警報を出すのは初めてだという。
一方で、米南東部は熱波に覆われ、23日も平年を大幅に上回る異常な暖かさが続いた。22日の気温はテキサス、フロリダ、ジョージアなどの各州の30地点以上で、その日の観測史上最高を記録。23日には80地点以上で記録を更新する見通し。
北部を襲った暴風雪と南部を覆う熱波の影響で、米国内で大幅な気温差が生じている。22日午後の気温は北部のモンタナ州カットバンクで氷点下23度を記録。一方、南部テキサス州マッカレンの気温は35度にまで上昇した。
交通機関も混乱が続いている。航空情報サイトのフライトアウェアによると、空の便は23日、米国内の空港に離着陸する680便以上が欠航となった。前日の22日は1600便あまりが欠航となっていた。
めったに雪が降らないカリフォルニア州でも、山間部などで23日からかなりの積雪が予想される。ロサンゼルスなどの低い場所には洪水注意報が発令された。