自家用ジェットが激しい乱気流に遭遇、乗客1人死亡 米
(CNN) 米ニューハンプシャー州からバージニア州に向かっていた自家用ジェット機が乱気流に巻き込まれ、乗客1人が死亡した。同機は行き先を変更してコネティカット州の空港に着陸した。
米連邦航空局(FAA)によると、ボンバルディアCL30型機は3日、上空で激しい乱気流に巻き込まれ、午後4時ごろ、行き先を変更してコネティカット州のブラッドリー国際空港に着陸した。
米国家運輸安全委員会(NTSB)によると、乗客1人がこの乱気流によるけがのために死亡した。
同機には乗客3人と乗員2人が搭乗していたという。残る乗客乗員の状態は分かっていない。
コネティカット空港当局によると、空港の運航に影響は出なかった。
死亡した乗客については4日にコネティカット州検視局が検視を行うと広報は説明している。身元などの情報は公表されていない。
FAAやコネティカット州警察によると、この事故についてはFAAとNTSB、米連邦捜査局(FBI)が捜査に当たる。
NTSBは2~3週間以内に暫定報告書の発表を予定している。
FAAの統計によると、2009~21年にかけ、旅客機や貨物機の定期便が乱気流に巻き込まれて2日以上の入院を要する重傷を負った人は146人に上る。このうち約80%は乗員だった。
NTSBによれば、そうした商用便では2009年以来、乱気流に関係する死者は出ていない。
一方、自家用機を含む一般的な航空機の分類では、2009年以来、乱気流に関連して38人が死亡しており、ほぼ全事案で乱気流のために機体が墜落していた。