バイデン氏家族に中国絡みの金銭支払い、下院共和党が新たなメモで主張

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バイデン氏の家族が受け取る資金について調査する下院監視委員会のコマー委員長/Drew Angerer/Getty Images North America/Getty Images

バイデン氏の家族が受け取る資金について調査する下院監視委員会のコマー委員長/Drew Angerer/Getty Images North America/Getty Images

(CNN) 米連邦議会下院の監視委員会に所属する共和党議員らは、16日に明らかになった新たなメモの中で、バイデン大統領の家族が100万ドル(約1億3000万円)以上の金額を間接的に中国企業から受け取ったと述べた。バイデン氏の家族の商取引に対する調査で、委員会が暴露する最新の内容となる。

メモは当該の支払いを直接バイデン氏に結び付けるいかなる証拠も提示していない。共和党議員らはかねて、それが調査の目的だと明言していた。ホワイトハウスの報道官及びバイデン氏の息子、ハンター氏の法務チームはメモの内容を直ちに退けた。

メモはバイデン氏の長男、故ボー・バイデン氏の妻のハリー・バイデン氏に言及。バイデン氏一家の協力者であるジョン・ロビンソン・ウォーカー氏から支払いを受けた人物として初めて名指しした。ウォーカー氏はバイデン氏一家のメンバーへの送金に先駆け、中国に拠点を置く企業から300万ドルの支払いを受けていた。ハリー氏と前出のハンター氏はボー氏死去後の一時期、恋愛関係にあった。

下院監視委員会は先月27日、密かにバンク・オブ・アメリカに召喚状を発行し、ハンター氏の協力者3人の財務記録の提出を求めていた。上記の記録はそうした経緯で委員会が入手したものだ。

監視委員会のジェームズ・カマー委員長は声明で「いかなる貢献をしてこれだけの法外な金額を手にしたのかは判然としない」と語った。

同委員会の共和党議員らは、こうした取引からバイデン氏一家に対する外国の影響についての疑問が浮かび上がると主張する。しかしジョー・バイデン氏が息子のビジネスの問題に関与していたことを示す決定的な証拠はまだなく、公職の権限を乱用して家族が金を稼ぐのを手助けしたとの兆候も見られない。大統領自身は以前、息子の海外での商取引には一切関わっていないと明言していた。

メモが明らかにしたところによると、ウォーカー氏の会社が中国企業から300万ドルを受け取ったのは2017年3月。その後3カ月で106万5692ドル前後が、バイデン氏一家のメンバーと関連する様々な銀行口座に振り込まれた。

メモはバイデン氏の副大統領時代にハンター氏が受け取った送金についても疑問を呈しようとしている。それによるとウォーカー氏は15年11月、海外に銀行口座を持つ企業から17万9836ドル86セントの送金を受け取り、そのうち5万9900ドルを自身の当座預金口座の1つに送金。ハンター氏へも同額を送った。

メモはこのほか、ただ「バイデン」という名義のみで作られた銀行口座にも送金が行われていたと指摘。これについては共和党議員らがさらに調査するとした。

メモの内容を受け、有力な民主党議員のジェイミー・ラスキン氏は、カマー氏がトランプ前政権時の外国の影響を調べようとしない理由について疑義を表明。CNNに宛てた声明で、上下両院の共和党議員が4年にわたってハンター氏を調査したものの、これまでのところ米大統領をはじめいかなる政府当局者との関連も一切確認できていないと指摘した。

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