米国務長官、ロシア外相に米紙記者の即時解放を要求

（ＣＮＮ） 米国務省によると、ブリンケン国務長官は２日、ロシアのラブロフ外相と電話で会談し、ロシアで拘束された米紙記者らの解放を求めた。

ロシアでは先週、米紙ウォールストリート・ジャーナル（ＷＳＪ）のエバン・ゲルシュコビッチ記者がスパイ容疑で拘束された。米当局者らは２日の時点で、本人と面会できていない。

ブリンケン氏は、同氏の拘束を「容認できない」として「重大な懸念」を表明し、即時解放を要求した。

さらに、同じくロシアでスパイ罪に問われ、禁錮１６年の刑を言い渡されて服役中の元米海兵隊員ポール・ウィラン氏についても即時解放を求めた。

国務省はウィラン氏を、不当な拘束下にある人物に指定している。ゲルシュコビッチ氏も同じ指定を受ける見通しだが、２日午前の時点ではまだ受けていない。

ブリンケン氏とラブロフ氏は先月、インドで開かれた主要２０カ国・地域（Ｇ２０）外相会合の場で、ロシアがウクライナ侵略を始めてから初の直接会談に臨んだ。ブリンケン氏はこの時も、ロシアのウクライナ侵略や新戦略兵器削減条約（新ＳＴＡＲＴ）履行停止に加え、ウィラン氏が拘束されている問題を取り上げた。