暴風雨と竜巻の死者32人に、米南部から中西部で被害 緊急事態宣言も

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米南部から中西部にかけて、竜巻による被害が出ている/Jon Cherry/Reuters

米南部から中西部にかけて、竜巻による被害が出ている/Jon Cherry/Reuters

(CNN) 3月31日に米南部から中西部にかけての地域を襲った激しい嵐と竜巻による死者は、2日までに計32人に達した。

少なくとも7州で50件あまりの竜巻が発生し、民家や事業所が倒壊したり、車が宙に吹き飛ばされたりした。

アーカンソー州ウィンでは竜巻が町を真っ二つに引き裂くように通過し、少なくとも4人の死者が出た。市長は2日、CNNとのインタビューで、復興には最大限の支援が必要だと訴えた。サンダース知事は同日、ウィンに出向いて被害状況を視察した。

テネシー州の死者は15人に増えた。最大都市メンフィスでは倒木が民家を直撃し、子ども2人と大人1人の遺体が見つかった。

同州南西部マクネイリー郡では9人が死亡した。同郡の保安官は1日夜、建物の倒壊現場で捜索作業が続いていると述べた。

死者はインディアナ州で5人、イリノイ州で4人になった。新たにデラウェア州でも1人の死者が確認された。

2日には新たにテキサス州北部のダラス、フォートワース近郊などに竜巻をともなう嵐の警報が出た。ダラスでは大型のひょうで警報が鳴り響き、空港の離着陸が一時停止した。予報センターによると、同日深夜にかけて強い竜巻や雷雨、ゴルフボール大のひょう、30メートルを超える突風の恐れがある。

停電は2日午後の時点でアーカンソー州が2万5000世帯あまり、ペンシルベニア州で約9万2000世帯、オハイオ州で約5万世帯。

インディアナ、アイオワ、イリノイ、アーカンソー各州の知事が緊急事態宣言を出した。

バイデン大統領はアーカンソー州に大規模災害宣言を出し、緊急事態管理庁(FEMA)のクリスウェル長官が現地の視察に向かった。

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