トランプ前大統領、無罪を主張　ビジネス記録改ざんの３４の重罪で起訴

（ＣＮＮ） トランプ米前大統領が４日、ニューヨーク・マンハッタンの裁判所に罪状認否のために出廷し、ビジネス記録の改ざんに関する３４件の罪状すべてについて無罪を主張した。次回の審問は１２月４日が予定されている。

大統領経験者の起訴は米国史上初めて。

検察側はトランプ氏が２０１６年大統領選の完全性を損なおうと画策したと主張。同氏と不倫関係にあったと主張するポルノ女優に支払われた口止め料を通じた画策があったとの見解を示した。トランプ氏はこの関係を否定している。

トランプ氏は、自身の選挙運動に悪影響を与える可能性のある情報を隠すために支払いを命じた１３万ドル（約１７００万円）の違法な支払いなどを含む情報封じの計画への関与に問われている。起訴内容は今回初めて明らかになった。

罪状認否終了後、トランプ氏の弁護士トッド・ブランシュ氏は、トランプ氏が「いら立って」いて「動揺していた」と語った。トランプ氏は声明を出さず裁判所を後にした。

ブランシュ氏はこの件を担当する検事が「完全に政治的な問題」を「政治的な起訴」に変えたと非難。また、この裁判で「徹底的に戦う」と述べた。

トランプ氏は前日の３日に南部フロリダ州からニューヨーク入りし、マンハッタン中心部にあるトランプタワーに宿泊。４日午後に裁判所に出廷し罪状否認を終え、その足でニューヨークのラガーディア空港へ向かった。すでに自家用機でフロリダ州に向けて出発し、４日夜にも演説することが見込まれている。