トランプ氏の性的暴行を主張の女性、追加の損害賠償を請求
(CNN) トランプ前米大統領に強姦(ごうかん)され、それを否定する本人の発言で名誉を傷つけられたと訴えている元雑誌コラムニストのジーン・キャロル氏が、トランプ氏の最近の発言をめぐり、新たな損害賠償を求めている。
キャロル氏は判事への書簡で、トランプ氏が今月、CNN主催の対話集会で侮辱的な発言を繰り返したとして追加の賠償を請求した。
キャロル氏はもともと、1990年半ばにトランプ氏に強姦されたと主張。さらにトランプ氏が同氏を「好みのタイプではない」などと侮辱し、自分の本を売り込むための作り話だった可能性を示唆したと訴えた。
この訴訟では陪審団が今月、トランプ氏による性的暴行と名誉毀損(きそん)を認め、同氏に賠償金500万ドル(約6.9億円)の支払いを命じた。ただし、強姦の事実は証明されなかったとの判断を示した。この評決を受けて、トランプ氏側は控訴している。
トランプ氏は評決の翌日、ニューハンプシャー州で開かれた対話集会で、強姦はなかったことが認められたと話し、改めて「何もしていない」と主張。キャロル氏の作り話だと述べて、同氏を「頭のおかしい人」と呼び、元夫や飼い猫にまで言及していた。
キャロル氏は、トランプ氏が大統領在任中の2019年に発言した内容に対するもうひとつの訴訟を修正する形で、同氏が侮辱発言を続けていることに対する賠償請求を追加した。