バイデン氏、次期統合参謀本部議長にブラウン氏指名へ 黒人で2人目
(CNN) バイデン米大統領は25日、次の米軍統合参謀本部議長にチャールズ・ブラウン空軍参謀総長を指名する見通しとなった。事情に詳しい国防当局者が明らかにした。
統合参謀本部議長は米軍制服組トップのポスト。この当局者によれば、オースティン国防長官がブラウン氏を推薦したことを受けて指名を決定した。指名が承認されれば、史上初めて国防長官と統合参謀本部議長がともにアフリカ系となる。
統合参謀本部議長は米大統領や国防長官、国家安全保障会議(NSC)の主要な軍事顧問の役を務め、米国で最高位の軍将校となっている。
「CQ」の愛称で知られるブラウン氏は、2019年から現職を務めるミリー統合参謀本部議長の後任となる。ブラウン氏は20年、米軍の歴史上初めて黒人として空軍制服組トップの空軍参謀総長に就任。指名承認投票の結果は賛成98、反対0だった。
黒人が統合参謀本部議長を務めるのは、1989年~93年のコリン・パウエル氏に続き2人目。
普段は控えめなブラウン氏だが、2020年に警官によって黒人男性ジョージ・フロイドさんが死亡した事件が発生すると、個人的な思いのこもった動画を発表。「ジョージ・フロイドと同じ運命をたどった多くのアフリカ系米国人」のことを思うと胸がいっぱいになると述べた。
当時のブラウン氏は太平洋空軍の司令官を務めており、制服姿で動画を撮影した。