米軍攻撃潜水艦、40%近くが修理中または修理待ち

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米海軍のバージニア級潜水艦「サウスダコタ」=2013年8月18日、大西洋沖/US Navy/Handout/Reuters

米海軍のバージニア級潜水艦「サウスダコタ」=2013年8月18日、大西洋沖/US Navy/Handout/Reuters

(CNN) 米海軍の高速攻撃潜水艦のほぼ40%が、造船所の人員不足やサプライチェーン(供給網)問題のために修理中や整備待ちの状態にあることが、米議会調査局の報告書で明らかになった。

報告書によると、米海軍の高速攻撃型潜水艦49隻のうち、計18隻が造船所で整備中または整備待ちのアイドル状態にある。この数字は、整備中の高速攻撃艦隊の割合を20%、整備開始を待つアイドリング状態の潜水艦をゼロとする海軍の目標を大幅に上回る。

直近で海軍がこの目標を達成できたのは2015年度で、この年は、整備中または整備待ちの潜水艦は計10隻と、高速攻撃艦隊の19%にとどまっていた。その後、稼働していない潜水艦の数と割合は増え続け、現在は37%に到達。海軍の高速攻撃潜水艦の数も、10年前の53隻から現在は49隻にまで減った。

メンテナンス中の潜水艦が増えている原因は、必要な作業ができる労働者の不足と整備所のスペース不足にある。加えて、サプライチェーン問題のために修理用部品が調達しにくくなった。潜水艦部品の多くは単一のサプライヤーから調達している。

海軍の広報は「引き続き作戦に必要な要件は全て満たしている」と強調し、「計画通り、高速攻撃潜水艦のおよそ3分の1が現在メンテナンス中で、作戦準備態勢を維持するために欠かせない修理を受けている」と説明した。

海軍は今後数年にわたり、毎年2隻の高速攻撃潜水艦調達を計画している。しかし冷戦後の1990年代は潜水艦の調達数が少なかったことから、今後数年は高速攻撃艦隊が「谷底あるいはトラフ」期間に入る。

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