獣医名乗りチワワに帝王切開、男を逮捕 米フロリダ州
(CNN) 獣医を名乗ってペットのチワワに帝王切開を行ったとして、米フロリダ州に住むトリマーの男(61)が11日に逮捕された。チワワは術後の合併症で死んだ。
地元保安官事務所によると、男は動物虐待と、無資格での獣医療行為の疑いをかけられている。
6歳のチワワ「シュガー」は難産だったため、飼い主がかねて獣医を名乗っていた容疑者に連絡した。
容疑者は5月18日に往診し、移動診療車内での帝王切開手術で死産の子犬を取り出した。飼い主には600ドル(約8万7000円)の費用を請求した。
シュガーは術後感染症にかかり、免許のある獣医師のクリニックに1週間入院。25日に24時間態勢の救急動物病院へ運ばれた。医師らによる超音波検査で、切開部が専用の縫合材料でない糸で縫われていることが分かった。捜査当局者らは、これが感染症につながった可能性を指摘する。
シュガーは同日中に元のクリニックに戻り、その夜のうちに複数の術後合併症で息を引き取った。
救急病院の獣医が捜査官に語ったところによると、犬の帝王切開は珍しくなく、免許のある獣医が行えばシュガーは助かっていた可能性が高いという。
保安官は、無資格の獣医による手術や薬の処方で、ペットの命が危険にさらされると指摘した。