イランで拘束の米国人5人解放、帰国の途に 米がイランの資金60億ドルの凍結解除
バイデン大統領は18日、「何年もの苦悩、疑念、苦痛に耐えた」5人の解放を祝う声明を発表。「カタール、オマーン、スイス、韓国を含め、我々がこの結果を生み出すためにたゆまぬ努力をしてくれた国内外のパートナー」に感謝すると述べた。
米国とイランは正式な外交関係がない。両国間で数年にわたる複雑な交渉が間接的に進められてきた中、今回の解放は大きな外交上の進展となる。
ただ、バイデン政権の高官は、今回の取引は「イランとの関係に何ら影響を及ぼしていない」との認識を示し、米国は今後も人権侵害や核計画の抑制に向けた取り組みを続けると述べた。
バイデン政権はこれまでロシアやベネズエラで不当に拘束されたと認定された米国人の解放を実現してきた。
野党・共和党の一部議員からは今回の解放を実現した取引について「身代金の支払い」だと批判する声も上がっている。