トランプ氏、原潜絡みの機微な情報をリゾートの会員と共有か 米報道

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トランプ氏がマール・ア・ラーゴの会員と原子力潜水艦の機密情報について話し合ったとされる疑惑が浮上/Jeenah Moon/Pool/AFP/Getty Images

トランプ氏がマール・ア・ラーゴの会員と原子力潜水艦の機密情報について話し合ったとされる疑惑が浮上/Jeenah Moon/Pool/AFP/Getty Images

(CNN) 米国のトランプ前大統領が大統領退任後、米軍の原子力潜水艦に関する情報をフロリダ州の自身のリゾート「マール・ア・ラーゴ」の会員と話し合っていたとする疑惑が浮上した。情報は機微な内容だった可能性がある。

米ABCが5日に報じた。当該の会員はオーストラリアの富豪、アンソニー・プラット氏だという。

事情に詳しいある情報筋はCNNの取材に答え、プラット氏が特別検察官の聞き取りを受けたと明らかにした。この特別検察官は、トランプ氏による大統領退任後の機密文書保持について捜査している。プラット氏は大統領任期中のトランプ氏と近い関係にあったという。

別の情報筋は、当該の機密文書保持にまつわる裁判で証言に立つ可能性のある人物として、プラット氏の名前が挙がっていると述べた。

複数の情報筋がABCに語ったところによれば、プラット氏は2021年4月にトランプ氏と面会した際、当該の情報を入手した。情報はプラット氏から「十数人以上の外国の当局者、自身が雇用する職員数名、少数のジャーナリスト」に伝わったとみられる。

ABCは同じく情報筋の話として、トランプ氏がそうした情報を米国籍ではない人物に明かすのをマール・ア・ラーゴの元職員が 「心苦しく感じていた」と報じた。プラット氏は機微な内容の可能性のある情報を、トランプ氏との面会から数分後には他人と共有していたともみられる。

今回の疑惑は、機密情報取り扱いに絡むジャック・スミス特別検察官によるトランプ氏の起訴には含まれていない。しかし事案そのものはスミス氏のチームに報告され、捜査も行われているとABCは報じている。

トランプ氏の広報担当者はABCの報道を酷評。CNNに対し、一連の主張は「適切な文脈や関連情報」が抜け落ちていると指摘した。

CNNはプラット氏に連絡を取ったが、再三にわたるコメント要請に対して返答はない。スミス氏の報道官はコメントを控えた。

プラット氏は捜査員に対し、トランプ氏との面会について説明したとされる。それによると、オーストラリアは潜水艦を米国から購入するべきだとトランプ氏に告げたところ、同氏は米軍の原潜が搭載する核弾頭の数や、「ロシアの潜水艦に探知されることなくどこまで近づけるか」といった情報を共有したという。情報筋がABCに明らかにした。ただプラット氏は捜査員への説明で、その時にいかなる政府文書も見せられてはいないと述べたという。

プラット氏の経営する企業は、トランプ氏の大統領任期中、米オハイオ州に工場を開設した。トランプ氏は開設に立ち会い、プラット氏を称賛するスピーチをしていた。

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