米下院共和党、ジョーダン氏を議長候補から外す 3回目投票でも選出されず
(CNN) 空席となっている米下院議長を選ぶ3回目の投票が20日に行われ、下院の多数派を握る共和党内で議長候補に指名されたジム・ジョーダン議員は1、2回目に続いて過半数の票を獲得できなかった。この結果を受け、共和党は同日党内で非公開の投票を行い、ジョーダン氏を議長候補から外す決定を下した。
ジョーダン氏が下院議長就任を逃した事実は、トランプ前大統領の議長選への影響力が限定的だったことを浮き彫りにする。トランプ氏はかねてジョーダン氏の下院議長就任を支持していた。
共和党内の投票によって議長候補から外れた後、ジョーダン氏は記者団に対し「我々は一体となって、誰が下院議長になるのか答えを出さなければならない」と述べた。また共和党の議長候補に選ばれたことは光栄だったとした。
20日の本会議での投票では、1、2回目の投票を上回る25人の共和党議員がジョーダン氏に反対票を投じていた。
その後、非公開の党内会合を終えた多数の共和党議員は、後任の下院議長を誰にするべきかについて、かつてないほど混乱した様子を見せていた。多くが失望感を漂わせる中、サウスダコタ州選出のダスティー・ジョンソン議員は「我々は振り出しに戻った」との見方を示した。