中東での紛争拡大のリスクは「現実」　米高官

（ＣＮＮ） サリバン米大統領補佐官（国家安全保障担当）は２９日、米国は、イランの代理勢力が中東に駐留する米軍を標的にし続けていることから、中東での紛争が周囲に波及する「リスクが高まっている」と見ていると述べた。

サリバン氏は米ＣＢＳの番組で、「我々は警戒を怠っていない。なぜなら、この地域全体で米軍に対する脅威の高まりを目撃しており、この紛争が中東の他の場所に拡大する危険性が高まっているからだ。我々は、それを防ぎ、阻止するために全力を尽くしている」と述べた。

中東地域の米軍に対するドローン（無人機）やロケット弾による攻撃を受けて、米国はシリア東部で、イランが支援する武装組織に関連する施設２カ所に対して空爆を実施していた。

米国によれば、空爆した施設はイランのイスラム革命防衛隊（ＩＲＧＣ）と関連組織が使用していたもので、民間人の死傷者は出ていない。

サリバン氏は、中東でのイランの代理勢力に対する米国の空爆について質問を受けると、「もし攻撃が続けば対応する。イランは米国のメッセージを理解していると考えている」と述べた。