米共和党候補指名争い デサンティス氏が撤退、トランプ氏支持を表明
(CNN) 11月の米大統領選に向けた共和党候補指名争いから、デサンティス・フロリダ州知事が撤退を表明し、トランプ前大統領を支持すると発表した。21日にX(旧ツイッター)に動画を投稿した。
デサンティス氏は指名争いの初戦となったアイオワ州党員集会で2位を確保したものの、首位のトランプ氏に30ポイント近く引き離されていた。
Xを通して「良い結果を生み出すために遊説やインタビューを増やすなど、何かできることがあるのならばそうする。だが勝利への明確な道筋がないなら、支持者の皆さんに時間とリソースの提供を求めるわけにいかない」と述べ、同日付で撤退する意思を示した。
続いて、トランプ氏とはコロナ対策などで意見を異にしてきたが、同氏が現職のバイデン大統領より優れていることは確かだと主張。指名争いで2位の座を争ってきたヘイリー元国連大使の掲げる古びた思想に後戻りすることもできないとして、トランプ氏への支持を表明した。
指名争いでトランプ氏に対抗する候補はヘイリー氏に絞られた形だが、同氏が支持を固め、トランプ氏に追いつく時間はあまり残されていない。
デサンティス氏と妻のケイシー氏は21日午後に撤退の決断を下し、多くのスタッフや支持者らを驚かせた。
事情に詳しい共和党の献金者2人がCNNとのインタビューで語ったところによると、デサンティス氏は自ら主要献金者らに電話をかけ、「今朝目覚めた時点で、勝利への道筋はなく撤退の時が来たと判断した」と伝えた。
献金者2人はインタビューで、まだ若いデサンティス氏が2028年に共和党指名を獲得するチャンスをつかむために、今回はトランプ氏を支持する必要があったとの見方を示した。