米、ガザで支援物資の空中投下を検討 住民は飢餓の危機
(CNN) 人道危機の悪化に歯止めがかからないパレスチナ自治区ガザ地区の住民を救済するため、米国が支援物資の空中からの投下が可能か検討していることが28日わかった。
米政府当局者の2人がCNNに明らかにした。国連はガザの住民200万人以上が飢餓に陥る「差し迫った危機」に直面していると警告している。
米政府当局者の1人は、人道支援の空中投下計画を地上の条件を踏まえながら真剣に考慮していると指摘。
支援物資の空中からの補給については、ヨルダン、エジプト、アラブ首長国連邦(UAE)、カタールやフランスが今週前半にガザの様々な地域で実施した。
米政府高官たちはイスラエルに対しガザへ援助物資を搬入するためさらなる検問所を開くよう働きかけている。米国際開発局のパワー局長によると、ガザへ入る支援物資を積んだトラックは先週、1日あたり100台以下に減ったという。
局長は訪問先のイスラエル南部にあるケレムシャローム検問所からのビデオメッセージで、「ガザの状況や住民の生活環境は悪化し続けており、検問所が二つでは足りないのは間違いなく明白」と訴え、「生死の問題となっている」と断じた。