イスラエル、イラン攻撃は「限定的」か 米当局者
(CNN) 大規模攻撃を受けたイスラエルがイランに行う軍事的な対応について、米国は「限定的」なものになるとみていることがわかった。米政権高官や諜報(ちょうほう)に詳しい情報筋がCNNに明らかにした。
情報筋は、米国が入手した諜報では、イスラエルがイラン国内の狭い範囲での限定的な攻撃を検討していることが示唆されていると語った。これは、イスラエルが、イランによる攻撃が前例のない規模であったことから、何らかの物理的な行動で対応せざるを得ないと感じているからだという。
政権高官によれば、イスラエルは米国に対し、イスラエル側の計画がどのようなもので、いつ実行されるかについて公式な警告を伝えていない。
政権高官は、米国はイスラエルから何らかの警告が伝えられることを期待しているとし、そうすれば中東地域全体で軍だけでなく外交も含めて人員保護の準備ができるからだと説明した。
「しかし、イスラエルが米国に警告を与える保証はないし、警告を与えれば、イスラエルが何を行うにせよ、米国が再び異議を唱える可能性が高いことも知っている」(政権高官)
政権高官によれば、米国は、イスラエルが攻撃に出なければ、緊張が緩和されて、事態が現状に戻ると確信している。ただ、何らかの新たな動きがあれば、それ以外の出来事が起こる可能性も出てきて、そのなかには非常に懸念されるものも含まれるという。