10日間行方不明の男性発見、水を飲んで生き延びる 米カリフォルニア州
(CNN) 米カリフォルニア州の山間部で10日間にわたって行方不明だった男性が無事に発見された。男性は毎日水を飲んで命をつないでいた。
CNN提携局KGOによれば、ルーカス・マクリッシュさん(34)は今月11日、サンタクルーズ山脈へハイキングに出かけた。3時間で戻るつもりだったが、山で道に迷ってしまった。最近発生した山火事のせいで現地の標識が破損したことも原因だった。
マクリッシュさんが父の日の夕食に姿を見せなかったことから、家族は16日になって正式にマクリッシュさんが行方不明だと届け出た。KGOによれば、これにより捜索活動が始まった。
カリフォルニア州消防当局によれば、サンタクルーズ郡の保安官事務所が飛ばしたドローン(無人機)のおかげで、20日にビッグ・ベイスン・レッドウッズ州立公園でマクリッシュさんを発見することができた。
消防当局によれば、助けを呼ぶ声を聞いたという複数の通報があったものの、この人物の居場所を特定することが困難だったという。
マクリッシュさんはKGOの取材に対し、「疲れて、少し痛みを感じている」と述べ、「声が枯れた」と言い添えた。
CNN提携局KSBWによれば、マクリッシュさんは、毎日公園を移動するなかで、見つけた小川や滝からたくさん水を飲んだおかげで生き延びることができたと考えている。
マクリッシュさんは「毎日1ガロン(約3.7リットル)の水を飲むようにしていたが、最後のほうになると体が食べ物や栄養のあるものを必要とするようになった」と語った。
マクリッシュさんは自身の捜索のために多くの人たちが参加したのを目撃して「本当に恐縮している」と述べ、「すごい経験だった」と振り返った。