米即応群、イスラエルとレバノンの国境付近へ移動 衝突の懸念強まる

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砲撃を受け煙が立ち上るレバノン南部のキアム村=19日/Rabih Daher/AFP/Getty Images

砲撃を受け煙が立ち上るレバノン南部のキアム村=19日/Rabih Daher/AFP/Getty Images

(CNN) イスラエルとレバノンの間で国境をはさんだ衝突エスカレートの懸念が強まる中、米軍が国境付近へ部隊を移動させている。米当局者が明らかにした。

米海軍によると、第24海兵遠征部隊(MEU)を含むワスプ水陸両用即応群(ARG)は、26日に地中海へ移動した。以前から計画されていた配備だったと説明している。

しかし別の当局者は、イスラエルとレバノンのイスラム組織ヒズボラの間で衝突がエスカレートする懸念が強まったことから、地中海のさらに東部へと艦隊を移動させたと話している。イスラエルは先に、レバノン南部での「集中行動」の用意があると述べていた。

米国務省は27日、米国人に対して改めてレバノンへの渡航を再考するよう強く求め、「治安情勢は依然として見通せず、瞬く間に変化する可能性がある」と警告した。米国の一般市民に対するレバノンからの退避命令はまだ出していないものの、ホワイトハウスは退避命令を想定した計画を立てている。

ワスプARGは水陸両用強襲揚陸艦「USSワスプ」、水陸両用ドック型輸送艦「USSニューヨーク」、ドック型揚陸艦「USSオークヒル」などで構成され、6月初めに配備された。海軍の27日の発表によると、オークヒルは今月18日にジブラルタル海峡を通過して既にこの地域に入っていた。

USSワスプを拠点とする第24MEUは特殊作戦の遂行部隊で、米国民の避難実行を重要任務の一つとする。

イスラエルとヒズボラが前回衝突した2006年には、米国務省がレバノンに滞在する米国人の非戦闘員に対して退避命令を出し、およそ2週間で約1万5000人が退避していた。

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