トランプ氏銃撃事件、警官が屋根上で容疑者発見も対処できず

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シークレットサービスに囲まれるトランプ前大統領。バトラー郡の保安官が当時の状況を振り返った/Gene J. Puskar/AP

シークレットサービスに囲まれるトランプ前大統領。バトラー郡の保安官が当時の状況を振り返った/Gene J. Puskar/AP

(CNN) 米ペンシルベニア州バトラーでの選挙集会でトランプ前米大統領が銃撃された事件で、バトラー郡の保安官は18日までに、地元警官が屋根上に潜む容疑者を見つけたものの対処できなかったことを明らかにした。

CNNの取材に述べた。保安官によると、バトラー・タウンシップの地元警察に集会会場の周囲に不審な人物がいるとの情報が寄せられて警官が出動。この最初の情報では銃の所持を示唆していなかったという。

不審者を探していた警官は建物の屋根上にいるのを発見後、同僚の警官に体を高く持ち上げてもらって建物壁面の突出部分などをたどって屋根上に到達。その後に容疑者が振り返って、警官をじっと見つめ、銃を向けてきたという。

危険を感じた警官は身を隠すため居場所から離れていた。この後に銃撃犯はトランプ氏への狙撃を始めたという。

トランプ氏の姿を直接確認できる場所への侵入を容疑者に許した全般的な警備態勢の不備について保安官は「(不備は)明らかだ」との判断を示した。

トランプ氏陣営がバトラーでの集会を発表したのは今月3日。この集会前に保安官事務所は不測の事態が起きかねないとの情報などは入手していなかった。集会の約1週間前には多人数による打ち合わせがあり、米大統領警護隊(シークレットサービス)、州警察、地元警察、爆発物処理班や他の法執行機関要員がそれぞれの役割などを話し合ったという。

銃撃事件は13日に発生した。

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