副大統領候補バンス氏、指名を正式受諾 「トランプ氏は最良の選択肢」
(CNN) J・D・バンス上院議員(オハイオ州選出)は17日、共和党全国大会でトランプ前大統領の副大統領候補への指名を正式に受諾し、演説を行った。バンス氏は自身の生い立ちなどについて語り、トランプ氏とその政策は米国にとって最良の選択肢だと力説した。
バンス氏が大会で演説したのは今回が初めて。大会への参加も初だった。バンス氏を紹介したのは、元司法書士で法廷弁護士の妻、ウーシャ氏だった。
トランプ氏もバンス氏の演説のために会場入りした。13日の暗殺未遂事件を受け、同氏の耳にはまだ包帯が巻かれている。
バンス氏は、暗殺未遂事件後の今夜は「希望の夜」だと語り始めた。同氏は、バイデン大統領の政策は自身の育ったオハイオ州のような小さな町や郊外の地域社会を傷つけたと非難。工場やエネルギー関連の労働者に対しては、トランプ氏は米国の労働者を第一に考える人物だと呼び掛けた。自身の生い立ちや経歴について語る中で、同氏は母親の薬物依存との闘いについても言及した。
ウーシャ氏は、夫婦の異なる経歴を強調。イエール大学のロースクールで出会ったバンス氏を「私が知る中で最も興味深い人」と紹介した。
そのほかにもトランプ氏の副大統領候補として最後まで名前が残ったノースダコタ州知事ダグ・バーグム氏や、テキサス州知事のグレッグ・アボット氏、トランプ氏の元側近で2021年の連邦議会襲撃事件をめぐり議会侮辱罪の有罪判決を受け、17日に釈放されたピーター・ナバロ氏らが演説を行った。
バーグム氏は演説の大半をエネルギー問題にあてた。バイデン氏はエネルギー政策において「権限を使って、信頼できるベースロード電源を停止して」おり、「独裁者のように振る舞っている」と非難。一方でトランプ氏は米国の「エネルギー面での支配力を高める」と称賛した。
アボット氏は、「最終的に国境の安全が確保されるまで」移民を他の都市にバスで送り続けると誓い、州内で行っている取り組みを強調。前大統領と自身の移民・国境政策と、バイデン氏の政策の違いを明確にしようとした。