トランプ氏暗殺未遂事件、当日のテキストメッセージと無線通話が示す警備の混乱

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選挙集会当日の警備の配置を示した現場の空撮画像/Butler County Emergency Services Unit via. Sen. Charles E. Grassley

選挙集会当日の警備の配置を示した現場の空撮画像/Butler County Emergency Services Unit via. Sen. Charles E. Grassley

グラスリー氏はビーバー、バトラー両郡の緊急サービス部隊による報告書や計画書も公開した。後者の計画書には、連邦政府並びに地元の法執行機関が集会中にどのような警備を担当するのかが詳細に記されている。

集会に向けた準備の段階で、法執行機関は単独の銃撃犯が現れる状況を想定。現場でのドローン(無人機)の使用にも目を光らせていた。

連邦捜査局(FBI)によれば、クルックス容疑者は集会の会場周辺で、トランプ氏が壇上に現れる2時間前にドローンを飛ばすことができていた。また一帯に配備されていた法執行機関の目を盗んで建物の屋根に上り、トランプ氏を殺害する寸前まで迫っていた。

これまで複数の当局者が、クルックス容疑者の発砲した区域には地元の法執行機関が配備されていたと証言しているが、今回公開された文書はその内容も裏付けるものだった。

計画書によると、緊急サービス部隊の狙撃班が使用する無線の周波数は、バトラー警察との交信用だった。当日、地元の法執行機関がシークレットサービスとどのようにやり取りしていたのかは依然として不明。両者に明確な連絡手段がなかったことが容疑者の足取りを見失う事態につながった可能性があるのかどうかも現時点でまだ判然としない。

シークレットサービスはこれまでのところ、集会に当たっての警備計画を公表していない。

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