米ホワイトハウス、ハマス幹部殺害の報道「確認できず」
(CNN) イスラム組織ハマスの最高幹部イスマイル・ハニヤ政治局長が訪問先のイラン首都テヘランで殺害されたとの報道をめぐり、米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報担当調整官は31日、こうした報道について、ホワイトハウスは「確認も検証もできない」と述べた。
カービー氏はホワイトハウスで記者団に対し、ハニヤ氏やイスラム教シーア派組織ヒズボラの司令官の死が状況の鎮静化にはつながらないと認めた。
カービー氏は、こうした状況について楽観的にはなれず、激化することを懸念していると述べた。
カービー氏によれば、バイデン米大統領は、そうした報道について説明を受けた。カービー氏は、バイデン大統領が今回の事案について、いつ報告を受けたのかについては詳細を明らかにしなかった。米国のブリンケン国務長官は訪問先のシンガポールで、同行した記者団に対し、ハニヤ氏の殺害について、米国は認識していなかったし、関与もしていないと述べた。
イスラエルはハニヤ氏の殺害について確認も否定もしていない。イスラエルのネタニヤフ首相は31日、戦いを続けると約束し、敵に対して「壊滅的な打撃」を加えたと述べていた。