民主党全国大会、クリントン氏がトランプ氏を非難 「自分のことばかり」
(CNN) 米国のクリントン元大統領は21日、イリノイ州シカゴで開催中の民主党全国大会で演説し、11月の大統領選で共和党から立候補しているトランプ前大統領を辛辣(しんらつ)な言葉で非難した。トランプ氏がもっぱら自分自身のことを語るのに対し、民主党候補のハリス副大統領は他者のことを重視していると称賛した。
「カマラ・ハリスは今回の大統領選でビジョンや経験、気質、意志を備えた唯一の候補者だ。何かを成し遂げることに純粋な喜びを感じる候補者も彼女しかいない」とクリントン氏は強調。対するトランプ氏の発言は大半が自分自身に関する内容だと指摘した。
その上で、トランプ氏は政治的な復讐(ふくしゅう)を念頭に不平不満や陰謀論を唱えていると批判。自分のことしか頭にないトランプ氏とは異なり、ハリス氏が大統領になれば毎日他者のための政治を行うだろうと示唆した。
さらにクリントン氏は「2日前に78歳になった」と明かし、家族で最年長だがそれでもトランプ氏よりは若いと述べた。
トランプ氏は6月に78歳の誕生日を迎えていた。大統領選に勝てば、米国史上最も高齢となる78歳と219日で大統領に就任する。これまでの最年長記録はバイデン現大統領の78歳と61日。