全米でユダヤ人地区や礼拝施設のパトロール強化、イスラエル情勢緊迫で 

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ニューヨークのシナゴーグから通りに伸びる監視カメラ=2017年3月3日、ニューヨーク市/Drew Angerer/Getty Images/File

ニューヨークのシナゴーグから通りに伸びる監視カメラ=2017年3月3日、ニューヨーク市/Drew Angerer/Getty Images/File

(CNN) イスラエルをめぐる情勢の緊迫化などを受け、全米各地でユダヤ系住民の多い地区や礼拝施設のパトロールが強化されている。

イスラエルは1日、イランによる大規模なミサイル攻撃を受けた。また、ユダヤ暦では2日から祝祭日が始まる。

米当局者らがCNNに語ったところによると、警官の増員は用心と抑止のためで、特定の脅威が理由ではない。捜査当局は一方で、単独犯による攻撃などの懸念が強まっていると指摘する。

捜査当局筋によると、ニューヨーク市警(NYPD)は9月30日からパトロール態勢を強化した。今後2週間、この態勢を維持するという。

NYPDはまた、橋やトンネルでの爆発物検知で州警察と協力し、放射性物質の検知にヘリコプター部隊を展開する。

カリフォルニア州ロサンゼルス市警(LAPD)の幹部らは最近、州南部に住むユダヤ人リーダーらとの対話集会で、新年祭の期間中のパトロール強化について話し合った。LAPDはこれまでも中東情勢の動向に応じ、ユダヤ教とイスラム教の礼拝施設で警備強化を図ってきた。

ロサンゼルスでは昨年、礼拝から帰ろうとしたユダヤ教徒の男性2人が銃で撃たれる事件が発生した。銃撃犯の男は9月30日に禁錮35年の刑を言い渡された。

シカゴ警察は礼拝施設の警備に重点を置く計画を発表した。

フロリダ州マイアミビーチ、ペンシルベニア州フィラデルフィアの警察も、それぞれパトロールを強化していると述べた。

ユダヤ系団体の名誉毀損(きそん)防止同盟は、具体的な脅威は見つかっていないとして礼拝施設の活動を続けるよう呼び掛けるとともに、安全対策の見直しと強化を促した。

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